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ロールスクリーンとバーチカルブラインド、どちらを選ぶ?

ロールスクリーンとバーチカルブラインドの違いを素材・機能・デザインの観点から比較。遮光・吸音・防炎・電動モデルまで、最適な選び方を徹底解説します。

住宅カーテン納品事例『鎌倉テラスの家』バーチカルブラインド ロールスクリーン

クリエーションバウマンの設計思想

窓まわりの印象を大きく左右する、ロールスクリーンとバーチカルブラインド。クリエーションバウマンは、「住宅建築や公共建築を作る、空間の質を高める建築用ファブリックメーカー」として、機能美と素材感の両立を追求しています。

遮光・遮熱・吸音といった高い技術性能に加え、空間の温熱環境をコントロールする機能と、建築デザインと調和するデザイン性を兼ね備えた製品を世界各国へ提供しています。

本ページでは、「ロールスクリーン」と「バーチカルブラインド」の違いを、デザイン・機能・用途の観点から比較します。両者の正しい選び方やメリット、最適な設置方法のご提案、更には建築施設への採用事例をまとめてご紹介します。

選ばれる理由

ロールスクリーンとバーチカルブラインドは、どちらも素材感と空間調和に優れていますが、その設計思想と特徴には明確な違いがあります。
以下は、同じ観点で比較した際のそれぞれの魅力です。

1. 素材感(一般的な素材との違い)

ロールスクリーン:

ロールスクリーンが選ばれる理由01 素材感(一般的な素材との違い)

一般的にはアクリル樹脂コーティングやPVCラミネート製が採用されていますが、クリエーションバウマンは生地として織り上げ、生地感を失わないような加工を施しています。
この仕上がりを実現できるロールスクリーンは、クリエーションバウマンの製品しかありません。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドが選ばれる理由01 素材感(一般的な素材との違い)

一般的にはポリエステル・ガラス繊維・PVCラミネート製が主流ですが、クリエーションバウマンはスラットを127mm幅で一本ずつ織り上げる独自技術を採用。
この仕上がりを実現できてるバーチカルブラインドは、クリエーションバウマンの製品しかありません。

2. 空間の調和

ロールスクリーン:

ロールスクリーンが選ばれる理由02 空間の調和

閉じたときにフラットな面を構成し、壁面のように見せることができます。
光を遮りながらも、素材の透け感が柔らかな印象を残し、空間全体をやさしくまとめます。シンプルな面構成が、モダンで静かな印象を与えます。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドが選ばれる理由02 空間の調和

スラットが生む縦のラインが、光と影のグラデーションを生み出し、より建築的な印象を与えます。
ファブリックのしなやかさを残しながらも、構造的でシャープな空間をつくり出します。

生地の質感

ロールスクリーンとバーチカルブラインドは、どちらもクリエーションバウマンならではの「織りの技術」と「素材感の良さ」によって、一般的な製品とは一線を画しています。

1. 織りと素材の美しさ

ロールスクリーン:

ロールスクリーンの生地の質感01 織りと素材の美しさ

経糸と緯糸に異なる糸の撚りを採用することで、奥行きのある表情を再現している生地、
また生地の透け感によって外光の取り入れ具合が変わり、空間全体の雰囲気を自在に演出できます。

また、表は霜降り調・裏はマットな質感に仕上げ、表裏で異なる織り感や手触りを実現した、リバーシブルのロールスクリーンもあります。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドの生地の質感01 織りと素材の美しさ

従来の製品では大きな1枚の生地を裁断してスラットを作りますが、CBJでは、羽根(スラット)ごとに127mm幅で一本一本織る技術を開発しました。
これにより、たわみやゆがみを抑えながら、安定感のある美しいラインを実現しています。

2. 素材の表情と風合い

ロールスクリーン:

ロールスクリーンの生地の質感02 素材の表情と風合い

リネンのような自然な風合いや、和紙のような不織布素材など、さまざまな質感のラインナップを展開しています。
光の透け感・反射・吸収をすべて計算した素材設計が特徴です。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドの生地の質感02 素材の表情と風合い

ロールスクリーンと同様に、リネンのような自然な風合いや素材などの生地を採用しているため、同空間内でのコーディネート性も高いのが特徴です。
最新のデジタルプリンターを用いて、陰影のあるグラデーションカラーを表現したモデルもあります。

3. 機能性ファブリックとしての性能

ロールスクリーンとバーチカルブラインド 生地の質感03 機能性ファブリックとしての性能

ロールスクリーン・バーチカルブラインド 共に、遮熱・遮光・吸音・防炎などの性能を兼ね備えた多機能性ファブリックを用いることで、空間の温熱環境や音響環境をコントロールする性能を持ちます。

遮熱機能については、天体望遠鏡の鏡に用いられている、紫外線や熱を反射させる「アルミニウム蒸着技術」をファブリックに応用することで、快適性と省エネルギー性も高めています。

バーチカルブラインドについては、スラットを回転させるだけで、太陽光の量や方向をきめ細かくコントロールでき、建築的な光のデザインを実現します。

4. デザインの多様性と印象

ロールスクリーン:

ロールスクリーンの生地の質感04 デザインの多様性と印象

緻密な色や柄によるプリント表現も豊富で、アートのように壁面を飾ることができます。
美観と機能の両立を重視しており、音響調整・防炎・抗菌といった多機能性を保持しつつも、デザイン性を損なわない設計です。

また、カーテン生地と同一素材でのコーディネートが可能です。シンプルな構造ながらも、空間全体に統一感を与えます。

スイス本社のデザイン哲学に基づき、自然光と調和する豊かなカラーパレットが採用されています。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドの生地の質感04 デザインの多様性と印象

透過性が高いタイプから遮光性の高いタイプまで揃えており、無地・柄・レーザーカット・デジタルプリントなど幅広い選択肢をご用意しています。
曲線のない直線的なスラット構造により、ファブリックのやわらかさと構築的なラインを両立させ、ホテル・美術館・オフィスなど、空間デザインと一体化する提案が可能です。

また、光の方向や角度を変えることで、空間に動きを生み出すデザイン構造を持っています。

さらに、カーテン生地とのコーディネートが可能で、特に「LORD」および「LORDIN」シリーズが対応しています。空間に一体感を持たせやすいデザインです。

設置場所

ロールスクリーンとバーチカルブラインドは、共に住宅から商業施設、オフィス、ホテルまで幅広く採用されていますが、設置の目的と適性範囲には明確な違いがあります。
ここでは、それぞれの理想的な設置シーンと、空間ごとの特性を比較します。

1. 大開口・吹抜窓での対応力

設置場所:

ロールスクリーンのおすすめ設置場所01 大開口・吹抜窓での対応力

大開口窓(最大横幅 2,700mm)では、カーテンのように溜まりが発生せず、上部にすっきりと収まる構造に。
吹き抜けや小窓には、電動のロールスクリーンを設置することで、複数窓をリモコンで一斉操作し、採光を効率的に調整できます。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドのおすすめ設置場所01 大開口・吹抜窓での対応力

大開口窓では、2台のブラインド(最大横幅 11,600mm = 手動 5,800mm × 2)を突き合わせてスラットをオーバーラップさせることで、隙間なく設置できます。

吹抜窓にも対応し、Suez・Spectra・Iroloシリーズでは高さ6,000mmまで設置が可能です。

2. 小窓や間仕切りとしての活用

ロールスクリーン:

ロールスクリーンのおすすめ設置場所02 小窓や間仕切りとしての活用

腰窓・小窓・キッチンなど、溜まりを作らずコンパクトに納めたい場所に最適です。
また、生活空間(キッチンカウンター上の間仕切りや、洗剤置き場などの目隠しとして)にも使用され、空間をすっきりと整えます。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドのおすすめ設置場所02 小窓や間仕切りとしての活用

掃出窓やリビング・ダイニングの間仕切りとして活用され、裾チェーンがないため通り抜けがしやすい構造です。
開閉せずに空間を行き来でき、オープンプランの住空間にも最適です。

3. 多様な設置手段と応用性

ロールスクリーン:

ロールスクリーンのおすすめ設置場所03 多様な設置手段と応用性

スティフナ加工により生地が安定しており、天井装飾などの用途にもアレンジ可能です。
たとえば、建築照明と組み合わせて空間全体を演出することもできます。

バーチカルブラインド:

バーチカルブラインドのおすすめ設置場所03 多様な設置手段と応用性

傾斜窓・台形窓など特殊な形状にも柔軟に対応できます。
裾チェーンがなく、人の通り抜けを妨げないため、間仕切りや目隠しとして活用可能です。

洗濯・メンテナンス

ロールスクリーンとバーチカルブラインドは、どちらも高品質なファブリックで構成されていますが、メンテナンス方法と耐久性には明確な違いがあります。
住宅・商業施設・オフィスなど、設置後の運用を考える上で重要な要素です。

手入れの基本と日常メンテナンス

ロールスクリーン:

水洗いやクリーニングには対応していません。
日々の手入れは埃を落とす程度のメンテナンスで十分です。
表面が滑らかで静電気が起きにくく、ホコリの付着を抑える設計になっています。

バーチカルブラインド:

洗濯・クリーニングのどちらにも対応しています。
日常の埃落としに加え、専門のクリーニング業者によるクリーニングも推奨されます。

また、スラット1枚ごとの取り外しが簡単で、汚れた部分だけを個別に洗濯できます。
スラット単位で購入・交換も可能なため、長期利用にも向きます。

電動モデル

クリエーションバウマンでは、ロールスクリーン・バーチカルブラインドの両方に電動仕様を用意しています。
静音性・操作性・施工性の観点からも、BtoB・住宅双方で導入が進んでいます。

1. 駆動方式と制御技術

ロールスクリーン:

NASNOS社の電動ロールを採用しており、静音設計によって動作音35dBという低騒音を実現。「FM波(特定小電力無線)を使うリモコン」を採用しているため、障害物に強く、通信距離が長く、ノイズにも強いのが特徴です。

最大製作サイズは、電動仕様で W 2,700mm × H 3,600mm。大開口でも安定した動作と均一な巻き上げを実現します。

バーチカルブラインド:

電動仕様は、吹抜窓や大開口窓の設計で多く採用されています。
片開きで、最大 W4,000×H4,000mm、Suez・Spectra・Iroloシリーズでは H6,000mm まで対応しているため、高さのある空間にも美しく納まります。

両開きの場合は、最大W8,000mm(4,000mm × 2台)まで設置可能で、2台の継ぎ目を感じさせない美しい連続性を実現しています。リモコンでの一斉操作も可能です。

いずれも、複数台の一括操作が可能で、住宅だけでなくオフィス・商業施設などの空間にも最適です。
NASNOSの静音性能については、NASNOS社 公式サイト を参照ください。

ロールスクリーンとバーチカルブラインドの活用事例

私達のロールスクリーン・バーチカルブラインドは、それぞれ様々な状況に柔軟に対応することで、空間をデザインするために利用されています。

オフィス用 ロールスクリーン納品事例『Arflex Tokyo』

【事例1 オフィス】ロールスクリーン 納品事例
『Arflex Tokyo』

イタリアで生まれ、日本へと渡ったモダンファニチャーブランド『arflex(アルフレックス)』の東京ショールーム。イタリアの合理性と日本の価値観や住環境に適したものづくりによって、リビングからダイニング、ベッドルームまで、心豊かに住まうライフスタイルのすべてを提案しています。

多彩な暮らしのシーンを再現したショールーム内で、各エリアを仕切るためにロールスクリーンが役立ちます。またガラスで囲まれたミーティングスペースの内側にもロールスクリーンを取り付けることで、周囲の視線を気にせず打ち合わせに集中できる空間が生まれます。

⇒ 事例紹介「Arflex Tokyo(アルフレックス東京)」へ

ホテル用ロールスクリーン納品事例『Spa at Hotel Victoria Jungfrau – インターラーケン(スイス)』

【事例2 ホテル】ロールスクリーン 納品事例
『Spa at Hotel Victoria Jungfrau』

スイス インターラーケンにある「カネボウ」のブランド『sensai』セレクトスパは、5つ星ホテルの中にあるスパです。インテリアにロールスクリーンを用いることで、このブランドで最も大切にしているものを表現できるようにデザインしました。

部屋は高さの異なるパネルカーテンによって仕切られ、やわらかな光に包まれています。
来訪者はまず暗い廊下を通り、明るいスパ空間へと入っていきます。

⇒ 事例紹介「Spa at Hotel Victoria Jungfrau – インターラーケン(スイス)」へ

バーチカルブラインド 住宅カーテン 納品事例『Irabu Island S Residence』

【事例3 住宅】バーチカルブラインド 納品事例
『Irabu Island S Residence』

太平洋に面した海岸沿いに建つ絶景の別荘。インフィニティプールへとつながるリビングダイニングは、琉球石灰岩の壁だけに支えられた透明感のある開放的な空間です。特に海に面した側は、30mにわたりガラス面を連続させており、何物にも遮られることなくオーシャンビューを最大限満喫することができます。

海と逆側の大きなガラスの開口部は、道路側からの視線が気になり、開放感を残しつつ柔らかくプライバシーも保ちたいと考えました。横長の開口がパーツで分節されず、連続するスラット状のファブリックが美しいバーチカルブラインドが最適でした。

⇒ 事例紹介「Irabu Island S Residence」へ

バーチカルブラインド オフィス/住宅カーテン 納品事例『カリモクコモンズ東京』

【事例4 オフィス/住宅】バーチカルブラインド 納品事例
『カリモクコモンズ東京』

東京・西麻布の閑静な街の一角に構えた「Karimoku Commons(カリモクコモンズ)」は、家具作りを超え、木を使ったものづくりによる豊かな暮らしの提案を目指し、ギャラリーとショールームを併設したスペースです。

音響環境を最適化し、温かみのある雰囲気をつくるために、吸音バーチカルブラインド「ACOUSTIC STRIPES(アコースティックストライプス)」を採用しています。ぬくもりのある木製の家具と、考え抜かれたテキスタイルの素材選びが、機能性と美観の調和を生み出しています。

⇒ 事例紹介「カリモクコモンズ東京」へ

よくある質問|FAQ

クリエーションバウマン製の ロールスクリーンとバーチカルブラインドについて、質問項目をFAQ形式でまとめています。

  • ロールスクリーンは生地を巻き取って昇降するタイプで、すっきりとした印象と遮光・遮熱機能に優れています。一方、バーチカルブラインドは縦型スラットを回転させて光を調整できる構造で、間仕切りやデザイン性を重視する空間に適しています。

  • クリエーションバウマンのロールスクリーンは、建築ファブリックとしての遮光・遮熱・吸音性能を備えています。シンプルで省スペース、オフィスから住宅まで幅広く使用できます。電動モデルではFM波による安定したリモコン制御も可能です。

  • バーチカルブラインドは127mm幅のスラットを採用し、光の向きと量を細かくコントロールできます。高いデザイン性と柔らかな陰影表現が特長で、建築空間の間仕切りとしても使用されます。

  • 上方向からの光を遮りたい・シンプルな空間にしたい場合はロールスクリーン、空間に奥行きや動きを与えたい場合はバーチカルブラインドがおすすめです。窓の大きさ、採光方向、デザイン志向によって選び分けると効果的です。

  • ロールスクリーンはFM電波リモコンによる無線制御に対応し、NASNOS製モーターを採用。バーチカルブラインドは用途に応じて有線・無線に対応し、設計条件に合わせて選択できます。

  • 両製品とも防汚性と寸法安定性に優れ、長期間の使用に耐える品質です。クリエーションバウマンのロールスクリーンとバーチカルブラインドに、それぞれで使われているファブリックに関しては、建築用基準を満たしており、洗浄やパーツ交換も容易です。

まとめ|空間の質を高めるファブリック選びを

ロールスクリーンもバーチカルブラインドも、光の入り方をコントロールする建築素材”です。空間で実現したい目的や印象、求める機能によって最適な選択は異なります。クリエーションバウマンは、素材・構造・デザインのすべてにおいて、美しさと機能の共存を追求しています。

お問い合わせ


東京本社
東京都港区南青山6-3-3
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