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スイス品質の吸音レースカーテン

カーテン生地の音に対する性能は、あまり認知されておらず、しばしば過小評価されています。吸音に対する正しい理解を深めていただきながら、音響設計とインテリアデザインの双方の視点から開発した当社の吸音レースカーテンの性能をお伝えします。

室内の話し声や電子音などのノイズなどは、生活の多くの場面で不快感を与えます。これは、日常生活でも職場においても見られることです。学校の教室で勉強の成果が上がらない、会社で業務の効率が上がらないなど、室内の音環境の不備が関係していることがしばしばあります。

私達クリエーションバウマンは、世界で初めて音を吸収するレースカーテンを開発したメーカーです。室内の音の悩みを解決するために、音について研究を重ねています。

室内の音環境を整えるには「吸音」と「防音・遮音」が大切です。吸音とは、室内の残響音をコントロールすることを意味し、この残響音が空間の音環境そのものに多大な影響を与えます。また防音・遮音とは、好ましくない騒音などを室内に入れない・出さないことを意味します。ここでは吸音について説明します。

1. 室内音響における吸音性能の影響

室内音響は、室内に使用される素材の吸音性能に大きく影響を受けます。吸音とは、素材が音を吸収することを指します。通常、グラスウールのような吸音素材を壁に仕込み、カーテンやカーペット、衣服などにより、吸音性能を得ることができます。

室内音響における吸音性能の影響

吸音性能は、吸音率 αw(アルファ ヴェー)で表現されます。吸音率は、無音状態の無音室に吸音素材を設置し、そのうえで低周波から高周波に至る音を発し、その周波数ごとの音の残響時間を計測します。低周波から高周波までの残響時間を総合して、吸音率:αw(アルファ ヴェー)で表現します。理論的にはαw1.0が最高値となります。

また、吸音率は、吸音素材の量と比例します。生地でいえば、糸が多いベルベットやタペストリーのような素材が音を良く吸収しますが、クリエーションバウマンでは独自に糸を開発し、高い吸音性能を誇る吸音レースカーテンをご提供しています。

2. 室内音響のパラメーター

残響時間

吸音率 αw(アルファ ヴェー)で示される残響時間は、室内音響の品質を評価するための基準です。簡単に言えば、残響時間は音が聞こえなくなるまでに要する時間を表します。

一般的には、残響時間は空間で発生した音の音圧レベルが60dB(デシベル)分が減るまでに要する時間と定義されています。これは、室内で95dB(デシベル)の衝撃音が鳴るとすると、騒音レベルが35dB(デシベル)に減衰するまでの時間が残響時間であることを意味します。

吸音率 αw(アルファ ヴェー)で示される残響時間

客観的に測定できるこの時間により、さまざまな部屋を比較し、室内音響品質を評価できます。例えば教会ならば、いわゆる余韻の長い4~8秒という残響時間は正常ですが、会議室やオフィスで目指す残響時間は0.5秒〜0.8秒となります。空間により、残響時間の正常な値は全く異なります。

下記の表は、さまざまな種類の部屋での一般的な残響時間です。

部屋の種類残響時間(例)
教会約4~8秒
教室(中規模)約0.6秒
オフィス(大きさによる)約0.5秒~0.8秒
クラッシック音楽用コンサート・ホール約1.5秒

必ずしも常に残響時間を短くすることが最良の結果を生み出すとは限りませんが、一般的には音声が悪く、聞きにくい場合は、残響時間が長すぎることを示しています。

異なる周波数範囲で残響時間がどのように変化するかについては、専門家でなくとも、感じ取ることができます。例えば、室内のスピーチがよく聞こえず、理解することが非常に困難な場合、残響時間が長すぎると考えられます。

音響的な意味で「ドライ」とは、音が不自然に速く吸収されることをいいます。高い周波数だけが吸収されると、部屋は「締まりがない、ぼやけたような(低音が不明瞭に強調された)」音環境になり、低い周波数だけが吸収されると、「甲高く、鋭い」音環境になります。

パターン低周波の残響時間高周波の残響時間印象
スピーチ01長すぎる長すぎる不鮮明、理解しにくい
スピーチ02長すぎる短すぎるうつろな、しかし理解しやすい
スピーチ03短すぎる長すぎる甲高い、金属音的、鋭い、理解しにくい
スピーチ04短すぎる短すぎるドライ、しかし理解しやすい

残響時間は、主に3つの要素で決まります。

(1)室内の容積
(2)室内の表面
(3)室内のカーテン・家具

吸音素材の表面積が大きいほど、残響時間を減少できます。これには、カーテン・カーペット・吸音材だけではなく、家具や室内にいる人間なども含まれます。

吸音素材の表面積が大きいほど、残響時間を減少

室内の音響品質、つまり各室の使用目的に対する音響適性は、室内にあるすべての物と素材が総合されて決まります。良好な室内音響とは、部屋のなかでスピーチ、音楽またはその他の音が大きすぎず小さすぎず認識されること、そして楽に意思疎通ができて快適と感じさせることなのです。

3. 建築家にとって最適な吸音品質

ISO/EN規格による厳正なテストをクリアした吸音レースカーテン

クリエーションバウマンが開発した吸音性能の高い糸
吸音レースカーテンは、重量・織り方に加え、糸の組成の違いにより、音の反響時間を短くする効果が異なります。クリエーションバウマンが開発した吸音性能の高い糸を用いたレースカーテンは、スイスにてISO/EN規格による厳正なテストをクリアし、「周波数」と「残響時間」に関する詳細な範囲を公開しています。この詳細なデータは、クリエーションバウマンの吸音レースカーテンが業界随一であることを証明しています。
クリエーションバウマンの吸音レースカーテン 吸音試験結果の詳細データ
吸音レースカーテンの効果は、ISO 354、ISO 11654およびDIN EN 29053に準拠した測定プロトコルで証明されています。

吸音試験結果の詳細データは、吸音カーテン生地の製品情報ページで各種共有しています。

SINFONIACOUSTIC 吸音試験結果 詳細データ(Sound absorption ISO 354 / ISO 11654)

SINFONIACOUSTIC 吸音試験結果 詳細データ(Sound absorption ISO 354 / ISO 11654)
SINFONIACOUSTIC 吸音試験結果 詳細データ(音響吸音実験テスト風景)

4.おすすめの吸音レースカーテンのご紹介

ここでは、人気の高い吸音レースカーテン5選をお届けします。透明度を保ちながら高い吸音性能を持ち、風合いの美しい吸音レースカーテンです。

【人気生地1】SINFONIACOUSTIC(シンフォニアコースティック)

【人気生地1】SINFONIACOUSTIC
(シンフォニアコースティック)

発売から40年のベストセラー「Sinfonia(シンフォニア)」をベースにした吸音レースカーテンです。
吸音性能が高く、シンプルなレースカーテンです。

このカーテンの吸音率 (アルファ ヴェー)はαw 0.60です。

⇒ 吸音カーテン生地紹介「SINFONIACOUSTIC(シンフォニアコースティック)」へ

【人気生地2】SIGMACOUSTIC(シグマコースティック)

【人気生地2】SIGMACOUSTIC
(シグマコースティック)

「吸音率が断トツに高い」と評判の吸音レースカーテンです。
遮光ドレープカーテンの「DIMMER Ⅳ」の吸音率 αw 0.6に対し「SIGMACOUSTIC」はαw  0.75を実現しています。
吸音レースカーテンで透け感がありつつも吸音性能が高いことは、建築家の皆さんにとってインパクトを感じていただいております。

このカーテンの吸音率 αw(アルファ ヴェー)はαw  0.75です。

⇒ 吸音カーテン生地紹介「SIGMACOUSTIC(シグマコースティック)」へ

【人気生地3】SILENT LIGHT(サイレント ライト)

【人気生地3】SILENT LIGHT
(サイレント ライト)

表裏で色が異なり、微かな透け感のある吸音生地です。間仕切りとして使用した場合に、A面・B面で異なる部屋のイメージを創ることができます。
また、吸音カーテンはオリジナルの吸音糸を使用しているため光沢が出やすいのですが、「SILENT LIGHT」は吸音糸が両面に出ないよう織られています。

このカーテンの吸音率 αw(アルファ ヴェー)は、αw 0.65です。

⇒ 吸音カーテン生地紹介「SILENT LIGHT(サイレント ライト)」へ

【人気生地4】ALPHACOUSTIC(アルファコースティック)

【人気生地4】ALPHACOUSTIC
(アルファコースティック)

何よりも色のバリエーションが豊富な吸音レースカーテンです。
表と裏が同じ表情なので裏表なく使えることから、オープンスペースにおける間仕切りとしても使用できます。
縦のラインが織り柄として強調されているため、スッキリと仕上がります。

このカーテンの吸音率 αw(アルファ ヴェー)はαw 0.60です。

⇒ 吸音カーテン生地紹介「ALPHACOUSTIC(アルファコースティック)」へ

【人気生地5】ALPHACOUSTIC VIEW(アルファコースティック ビュー)

【人気生地5】ALPHACOUSTIC VIEW
(アルファコースティック ビュー)

最近のオフィスでは、植栽でグリーンを取り入れる場面が増えてきています。
“オフィスに自然の要素を取り入れたい” “残響音を抑えたい”というニーズを同時に満たす「ALPHACOUSTIC VIEW」は、ここ最近人気が高まっています。

このカーテンの吸音率 αw(アルファ ヴェー)はαw 0.60です。

⇒ 吸音カーテン生地紹介「ALPHACOUSTIC VIEW(アルファコースティック ビュー)」へ

5. 室内音響における吸音カーテン活用事例

私達の吸音カーテンは、様々な状況に柔軟に対応することで、空間をデザインするために利用されています。

【活用事例1】オフィスカーテン納品事例『A.T.カーニー オフィスプロジェクト』

【事例1】オフィスカーテン納品事例
『A.T.カーニー オフィスプロジェクト』

世界有数の経営コンサルティング会社の新しいオフィス。壁で仕切られた小部屋を多数作るのではなく、プロジェクトチーム人数の可変に合わせ、モジュール変換に対応する仕組みをカーテンで構築されたことで、空調・消防設備含め、コストセービングに大きく貢献することができました。

レースの吸音生地「Primacoustic(プリマコースティック)」および「Alphacoustic(アルファコースティック)」を採用したことにより、オフィス内の音の問題を軽減し、オフィス空間の奥まで自然光を取り入れる事が出来ました。外光と調和する中間色の種類が多く、機能だけでなく、意匠的にも空間に相応しいデザインになりました。

⇒ 事例紹介「A.T.カーニー オフィスプロジェクト」へ

【活用事例2】オフィスカーテン納品事例『THE CAMPUS/KOKUYO LIVE OFFICE』

【事例2】オフィスカーテン納品事例
『THE CAMPUS/KOKUYO LIVE OFFICE』

築40年の自社ビルを「みんなのワーク&ライフ開放区」をコンセプトとした実験場へとリノベーション。企業活動を街に開き新しい価値を探究。街区の余白となる半公共空間と分散して働く時代に必要な共感共創体験を融合した「都市におけるオフィスの未来像」をデザイン。

この新世代オフィスの並外れたコンセプトのもと、カーテンの選択も慎重に行われました。吸音性を持ちながら、他方ではオフィスの美的コンセプトに対応するものでなければなりません。透過性のある吸音生地「SIGMACOUSTIC(シグマコースティック)」と重厚なカーテン生地「CALVARO(カルバロ)」は、機能的な要求と美的な要求を調和させ、魅力的で刺激的な、現代の職場環境の新しいスタンダードをつくる要素の一つになりました。

⇒ 事例紹介「THE CAMPUS/KOKUYO LIVE OFFICE」へ

【活用事例3】教育施設/公共施設/学校/美術館 納品事例『名古屋学院大学/名古屋キャンパスたいほう』

【事例3】教育施設/公共施設/学校/美術館 納品事例
『名古屋学院大学/名古屋キャンパスたいほう』

外国語や異文化を学ぶに相応しい、双方向の対話を促す形として、LINK形状の教室群を計画しました。それらは建物の構造体にもなっています。LINKで構成された空間では、様々な学習の風景を共存させ、それらを視覚的につなぐことを意図しました。

各空間は、学生の相互作用とともに学習を促進するように設計デザインされています。カーテンは、「GAMMACOUSTIC(ガンマコースティック)」と「DIMMER IV(ディマー IV)」を採用。それぞれの用途に沿って、ファブリックの美しいドレープ性と透け感、吸音効果、まぶしさや熱からの保護の効果が高い遮熱生地を取り入れています。

⇒ 事例紹介「名古屋学院大学/名古屋キャンパスたいほう」へ

【活用事例4】住宅 納品事例『FLEXFORM TOKYO ショールーム』

【事例4】住宅 納品事例
『FLEXFORM TOKYO ショールーム』

FLEXFORMは 1959年イタリア・ロンバルディア州メーダで創業した家具ブランドです。

イタリアの伝統的な意匠を取り入れながらも、モダンでより洗練されたラグジュアリーな雰囲気を醸し出しているMOODコレクションに合わせて、メインベットルームの演出にデザインの親和性があるカーテン「SIGMACOUSTIC(シグマコースティック)」が取り入れられました。ボリューム感のある吸音ファブリックがコレクションの雰囲気にマッチしています。

⇒ 事例紹介「FLEXFORM TOKYO ショールーム」へ

最適な吸音レースカーテン選びを、私たちがお手伝いします。

オフィスなどのオープンスペースのフロアプランは、多くの機能が求められ、さまざまな要件を満たす必要があります。例えば、会話を楽しむ交流の場や会議室とプライバシーを確保できる静かなエリアを同じフロアでプランしなければならない場合、開閉できるカーテンでゾーンを分けた音環境の設計が求められます。

クリエーションバウマンにご相談ください。

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