「遮光」と聞いてどういった明るさの部屋を想像するでしょうか。
ある人は「ホテルのように真っ暗な、まるで暗室のような部屋」を想像するでしょう。また、ある人は「薄い光が差し込む、ほんのり明るい部屋」を想像します。
遮光に対するイメージは、人によって大きな差があります。遮光カーテンには様々な調光性能があり、そのイメージを実現することが出来ます。
1. 遮光カーテンとは
遮光カーテンとは、外部から入ってくる光を遮断するために設計されたカーテンのことを指します。
遮光カーテンは、一般的に以下のような特徴や利点を持っています。
(1)光の遮断:
外部からの自然光や人工的な光を遮断します。これにより、室内を暗くすることができます。
(2)プライバシー保護:
外部からの視線を遮ります。
(3)温度調整:
遮光カーテンは遮熱効果もあり、室内の温度を一定に保つのに役立ちます。夏は部屋を涼しく、冬は室内を暖かく保つことができます。
(4)音の遮断:
厚手の生地は吸音・防音・遮音効果もあり、室内の残響音を低減させるのに役立ちます。
(5)家具やカーペットの保護:
UV(紫外線)による家具やカーペットの日焼けを防ぎます。
(6)エネルギー節約:
遮光カーテンは遮熱効果が高いため、空調の効率を向上させ、エネルギーの節約に貢献します。
(7)「遮光レースカーテン」は「採光レースカーテン」の間違いです
遮光性能を持つカーテンは、ドレープ生地で作られた「遮光ドレープカーテン」はありますが、「遮光レースカーテン」というもの自体は存在しません。
理由として、遮光とは「光を遮り、暗くする」ことを意味しており、レースカーテンは「採光」を目的としたカーテンになるためです。
2. クリエーションバウマン独自の遮光技術を採用したカーテン「DIMMER」
遮光カーテン「Dimmer(ディマー)」は、これまでの常識を覆します。
「まるでレースカーテンのようなしなやかな落ち感の遮光カーテン」
「54色もの発色の良い色展開を持つ遮光カーテン」
これがDimmerのもつ、2つの特長です。
Dimmerは、256本の超極細の「フィラメント繊維」を撚って一本の糸にした「マイクロフィラメント糸」を使用しています。
Dimmerは、150cm幅で10,664本、300cm幅で21,304本のマイクロフィラメント糸を織り込む独自の遮光技術を採用しています。マイクロフィラメント糸を高密度で織り込むことで、格段の遮光性能とまるでレースのような、柔らかでしなやかな落ち感を実現しています。
マイクロフィラメント糸は、ゆったりとカーブした形態を持ち、カーテンの柔らかさとしなやかさを創り出します。
一般的には、遮光性能を高めるために黒糸を縦横に織り込みますが、
Dimmerは多彩な色を実現するために、裏側の緯糸にだけ黒糸を織り込んでいます。
この裏側の黒い緯糸は、光と熱を吸収し、高い遮光効果と遮熱効果を生み出します。
表側は、白い経糸をサテン織りで仕上げ、織り上がった後に生地を染め54色のカラーバリエーションを実現しています。
染色の後、表側をさらにサンディング/エマージングすることで、美しい光沢を生み出しています。
加えてすべてのDimmerは、防炎認定を受けています。
このDimmerは、自社工場で織り込んでいます。
3. 遮光率 – 全ての遮光カーテンで1級・2級を取得
クリエーションバウマンは、すべての遮光カーテンに対して「遮光率」の計測を実施しています。
遮光性能試験で定められた遮光率の等級は、遮光1級・2級・3級と3段階あります。
等級 | 遮光率 | レベル |
---|---|---|
1級 | 99.99%以上 | 人の顔の表情が識別できない |
2級 | 99.80%以上 | 人の顔や表情がわかる |
3級 | 99.40%以上 | 人の顔がわかるが、作業を行うには暗い |
こちらは、一般財団法人カケンテストセンターの「JIS L1055A法/光源の照度100,000 lx」による遮光性能試験の結果です。
クリエーションバウマンで扱う全ての遮光カーテンは、遮光1級または2級を取得しております。
尚、遮光1級のカーテンであっても、レールの隙間などから光が漏れる場合がございます。詳しくは当社スタッフにご相談ください。
4. 人気の遮光カーテン5選
住宅や建築の現場において、人気の高い遮光カーテン5選をご紹介します。
【人気生地 1】DIMMER Ⅳ(ディマー フォー)
クリエーションバウマンを代表する遮光生地です。流れるような美しいドレープと遮光性を併せ持ち、機能性とデザイン性を兼ね備えています。
織りの秘密は、特別に開発された「マイクロフィラメント糸」にあります。
マイクロフィラメント糸を高密度で織り込むことで、格段の遮光性能とまるでレースのような、柔らかでしなやかな落ち感と高い遮光性能を実現しています。
2021年カラーリニューアルを行い、54色展開へ。色によって遮光等級が異なりますので、詳しくは上記の表をご覧ください。
⇒ 遮光カーテン生地紹介「DIMMER Ⅳ(ディマー フォー)」へ
【人気生地 2】MIDNIGHT(ミッドナイト)
Midnightは、カジュアルで天然繊維のような表情を持つ遮光カーテン生地です。経糸と緯糸が2本ずつ流れる二重織りの構造が、複雑で洗練された印象を与えています。
異なるファイバーを使って多層構造で織り上げられているため、色違いの2色となるよう染め上げられ、非常に繊細で微妙なニュアンスのある色を実現しました。
裏面は織り感の出にくい滑らかなサテン生地で、表面と同じトーンが保たれています。吸音性能も優れており、吸音率は0.95αwとなります。
⇒ 遮光カーテン生地紹介「MIDNIGHT(ミッドナイト)」へ
【人気生地 3】MYSTERY(ミステリー)
風合いのある遮光カーテンです。表面側の繊細なメランジュの質感に、このカーテンならではの美しさを感じられます。
柔らかい手触りの生地となりますので、ぜひショールームにてご体感ください。
⇒ 遮光カーテン生地紹介「MYSTERY(ミステリー)」へ
【人気生地 4】SECRET(シークレット)
今までになかった、リネンのような質感の新しい遮光カーテンです。淡い色目のマットな質感で、柔らかな肌触りが特徴です。
片面はサテン織りのような滑らかさを持っています。
使いやすいベージュから落ち着いたグレーまで、微妙なトーンの違いを数色にてご用意し、様々な建築・住宅ニーズにお応えできる、人気の遮光カーテンです。
⇒ 遮光カーテン生地紹介「SECRET(シークレット)」へ
【人気生地 5】OSCULINO(オスキュリーノ)
リネンのような糸の風合いのある遮光カーテンで、遮光率1級(99.99%以上の遮光率)の性能を持ち合わせています。
裏面にコーティングを施しており、表側はリネンのような構造が特徴です。ニュートラルなカラーの2色遣いでご用意しております。
ナチュラルな美しさと高い遮光機能、さらには防炎性能を兼ね備えていることで、建築家の皆様に選ばれるだけでなく、住宅にも最適なカーテンとして非常に人気の遮光カーテンです。
⇒ 遮光カーテン生地紹介「OSCULINO(オスキュリーノ)」へ
5. 遮光カーテン 活用事例
私達の遮光カーテンは、さまざまな建築構造や住宅環境のご状況に合わせて対応することができ、空間をデザインするためにご活用いただいています。
ここで、遮光カーテンを取り入れた、当社の事例をご紹介します。
【事例 1】住宅カーテン納品事例:
一戸建て住宅 – ランゲンタール
スイスにある個人邸宅。まるで空中に浮いているかのように、坂の上にそびえ立っている縦長の新築の住宅です。
すべての部屋に大きなガラスが一列に並んでおり、自然光が上からも 正面からも、そして下からも入ってくるため、部屋の明るさは天気によって変わります。
遮光カーテン「DIMMER Ⅳ(ディマー フォー)」が、外部からの視線・風・夜間の低温などから室内を保護してくれる役割を担っています。
⇒ 事例紹介「一戸建て住宅 – ランゲンタール」へ
【事例 2】住宅カーテン納品事例:
光と風が通る家 / HOUSE OF WIND AND LIGHT
小野寺匠吾建築設計事務所が設計担当をされた、東京にある築40年のアパートの改装プロジェクトです。外から入ってくる光と風を最大限に活用するため、寝室が3室あったアパートを1つの広いオープンスペースに改装しました。壁面の雰囲気を変えるため、また 既存の壁とのコントラストを出すために、遮光カーテンを使用しています。
外から入ってくる光と風を最大限に活用することを目指し、防炎性能を持つカーテン「SOPRANO COLOR III(ソプラノカラーIII)」を採用。アパートの部屋全体に自然に差し込む光がもたらす雰囲気の魅力がさらに高まりました。
窓が閉まっているときには、このカーテンの波のようなデザインのお陰で、部屋に流れの要素ももたらされます。部屋全体に自然に差し込むと、光をまといまるで発光しているかのような魅力がでます。また室内に心地よい風が吹き込むと風を受けて柔らかく揺れてくれます。
また、ドレープカーテンは寝室をふくめ遮光カーテン「OSCULARGO FR(オスキュラルゴ FR)」を使用しています。
⇒ 事例紹介「光と風が通る家 / HOUSE OF WIND AND LIGHT」へ
【事例 3】住宅カーテン納品事例:
HAM house – Tokyo
主に都市の豪邸を多く手掛ける建築設計事務所:バケラッタによるラグジュアリーな個人住宅「HAM House」は、外観はモダン、インテリアはモダンとクラシックが融合したデザインです。ホテルのようにアート、家具、建具まで高品質なものが採用されています。
透明感の高いレースカーテン「SOPRANO COLOR III(ソプラノカラーIII)」と、発色と光沢があり最上級の肌触りを誇る遮光カーテン「DIMMER Ⅳ(ディマー フォー)」を採用。
カーテンの落ち感や美しいヒダが、完璧にインテリアにマッチしています。カーテンがゆるやかに流れ、建築のすっきりとしたラインを引き立て、親密感と安心感を生み出している事例の一つです。
⇒ 事例紹介「HAM house – Tokyo」へ
【事例 4】オフィスカーテン納品事例:
Vitra WORKSPACE – Showroom Weil am Rhein
Vitra Workspaceは、オフィスやパブリックスペース向けのヴィトラの家具を包括的に紹介されたスペースです。また、特定の環境におけるダイナミックなプランニングや学習ツールとしても使用されています。ゲストもスタッフも、このエリアをインフォーマルなワークスペースとして使用することができます。
大きな会議テーブルを仕切るために使用できるカーテンは、2種類あります。「SINFONIA CS VI WHITE(シンフォニア)」を使えばオープンスペースを風通し良く仕切ることができます。
また、不透明な生地の防音・遮音カーテン「PHANTOM PLUS II(ファントム プラス ツー)」は、遮光効果と際立った音響特性を備えています。
さらに、「SPECTRA V -12.7CM」のバーチカルブラインドは、下の部分を特別製造しているため非常に均一な外観となっており、仕切り壁に近い役割を果たします。
【事例 5】オフィスカーテン納品事例:
Campus Founders – Heilbronn
ドイツの起業家ディーターシュワルツ財団の元図書館が、起業家やイノベーションをサポートするCampus Founders(キャンパス ファウンダーズ)の新しいオフィスとして、リノベーションされました。
ユーザー自身が自発的に空間を変えていくことに主眼を置いています。同時に、作業環境に必要な防音・遮音・吸音に関する問題を確実に実現する必要がありました。 作業エリアとイベントエリアには、用途に応じて開閉できるテキスタイルのパーティションとして吸音カーテン「DELTACOUSTIC(デルタコースティック)」や遮光カーテン「DIMMER Ⅳ(ディマー フォー)」が設置されました。
⇒ 事例紹介「Campus Founders – Heilbronn」へ
【事例 6】住宅カーテン納品事例:
HIB house – Tokyo
閑静な住宅街に建つこの住宅は、時代を超越したクラシックなデザインに、現代的なイタリアン・エレメントを融合させています。
細部に至るまで、精巧で洗練された室内空間が実現しました。遮光カーテン「DIMMER Ⅳ(ディマー フォー)」やレースカーテン「SINFONIA CS VI color(シンフォニア CS VI color)」などの高品質なカーテンは、建築全体のイメージに溶け込み、建築との融合を生み出しています。
⇒ 事例紹介「HIB house – Tokyo」へ
ショールームにて遮光カーテンをご覧いただけます。
最適な遮光カーテン選びを、私たちクリエーションバウマンがお手伝いします。お気軽にご相談ください。