-
Object
CIC Tokyo, 東京, 日本
-
Concept
CIC + 小堀哲夫建築設計事務所, 東京, 日本
-
Photos
Takahiro Arai / ©️CIC & Tetsuo Kobori Architect
Starting Point
世界の8都市にイノベーションセンターを展開するCIC(ケンブリッジイノベーションセンター)が、アジア初となる拠点を東京につくるプロジェクト。
スタートアップ企業にワークスペースと,ビジネスの成長とグローバル展開のためのコミュニティやサービスを提供しています。
虎ノ門ヒルズビジネスタワーという四角形の強いグリッドを持つユニバーサルスペースに、どのようなかたちで生命感あふれるアベイラブルな場(人が活かされる場)をつくることができるかが考えられた。全体の構成は,ひとびとが集まるテナントエリア中央に上下階を繋ぐオープンな階段とイベントを毎週行うベンチャーカフェを設け、そこを起点に回遊性のある動線と、15階にはROJI CORNER(ロジコーナー)を設けた。さらに成長や分裂等を繰り返すCELL(細胞)のようなスペースを考え,15階ではその構築方法に有機的形状を採用した。屈折した廊下は不均一な光の明暗がつくり出され、見通しが利かない、歩き進むことで新たな発見や偶然な出会いを創出する空間である。
Solution
スタートアップ企業のための場所として、建築家は自然の「細胞」のシステムからインスピレーションを得て、細胞が有機的につながった空間をつくり出しました。個々のCELL(細胞)はいわゆる個室で、形や大きさはそれぞれ異なります。天井から吊ったファブリックは、連結の役割を果たすとともに、吸音効果もあります。各セルは廊下でつながっており、廊下にはロジコーナー(ROJI CORNER)を設置し、ワークスペース、ミーティング、ディスカッション、リラックスなど、さまざまな使い方ができるようになっています。カーテンは、これらのコーナーの多様な使い方をサポートしています。
生地は出来るだけ生地の風合いが出ているものが検討された。また、建物の内装の仕上げ全て不均一なものを選定し、工業的なイメージを出来だけ無くすよう配慮された。そのなかで不均一で生地の風合いのあるロールスクリーン用の生地Sinfonia R(シンフォニアR)が天井に採用された。