Starting Point
スイスバーゼルの緑豊かなザンクト・アルバン地区は、旧市街の近く、ライン川と国際鉄道駅の間に位置しています。使われていない古いガレージが、十分な広さを持つ住宅に生まれ変わりました。
古いガレージを、いくつかの内部空間、そして周囲の自然と視覚的な連続性を生み出す住宅に建て替えました。古いガレージを、コの字型の外周部を3方向に向けて造成しました。漆喰塗りの一枚板のレンガ造りに、規則正しく配置された窓と深い開口部が、ファサードに空間の奥行きを与えている。建築家アドルフ・ロースの空間計画の精神に基づき、1階と2階の高さの異なる部屋は、中央のコンクリート・コアを囲むように配置されています。ワークショップ、エントランスホール、ダイニングエリア、キッチン、リビングスペース、オフィス、共同室は、さまざまな機能の間にダイナミックな連続性を生み出すよう設計され、2つのレベルが相互作用しています。複雑な空間構成により、屋外との多様なつながりが生まれる一方、コンクリート打ちっ放しの天井、石灰をベースにしたフェルト刷毛塗りの漆喰の壁、テラゾの床といった素材感が、対照的なシンプルさを実現している。

Solution
カーテンは、建物のミニマルな素材感を引き立てると同時に、吸音効果と美観の両方のニーズに応えることが考案された。LORD（ロード）」、「SINFONIACOUSTIC（シンフォニアコースティック）」、「UMBRIA TINTO（ウンブリアティント）」の3種類のテキスタイルが意図的に選ばれた。LORDは、織り構造による、優れた吸音性性を備え、音楽室での使用に理想的です。SINFONIACOUSTICは最適な室内音響を確保し、UMBRIA TINTOは自然な色の組み合わせで温かみと深みを加えます。これらのテキスタイルは、建物のモダンで控えめな素材感とシームレスに調和し、機能性と居住性の両方を高める感覚的な次元を生み出しています。
View plan