Starting Point
東京の活気ある街並みに囲まれた、賑やかな通りにあるイタリアンレストラン。入口が大きく天井も高い開放的なこの空間は、コンクリート躯体の荒々しい印象をもまとって、まるで洞窟のようにそのまま外へとつながっているような空間でした。レストラン内部と周囲の都市景観を有機的に結びつけながら、洞窟を温かみのある心地よい雰囲気のレストランになりました。

Solution
開放的な空間を維持し、おおらかさを残すよう慎重に選ばれた材料や仕上げが選ばれました。淡い塗装をかけた躯体壁に繊細なレースのカーテンがふわりと重なります。空間全体に使われている同じく淡い色合いのNAXOSのカーテンは、淡く塗られたフレームの壁を優しく覆い、洞窟のような構造とは対照的な柔らかさをもたらしている。ファブリックは従来の役割を超越し、単なる装飾的なカーテンではなく、不可欠な建築的要素となっている。こうした繊細なディテールを建物の要素や通りの活気あるエネルギーと調和させることで、ダイニング体験は没入感と心地よさの両方を感じることができる。