東日本大震災の復興事業として生まれた複合施設『 須賀川市民交流センター 』に機能性ファブリックを採用
最初ここへ来たときは、まだこの建物を建てる前で、人がほとんど歩いていないような震災後の寂しい町だったんです。
この施設を作るからには、ここで起こる出来事や人の姿が周りから見えることによって、町の人たちを元気付けられると良いなと思ったので、開放感、あるいは町との連続性とかを意識して設計しました。
この建物自体に色々な人が関わってほしいし、自由に入って来れるような施設にしたいと思ったんです。
建物はどうしても固いもので作られるので、人と建物(建築)の間になるような、そういう柔らかな存在が『ファブリック』だなと思ったんですよ。それでなるべくファブリックを使っています。
カーテンが色々なところにあるのは、結構良いという声を聞きますね。固定されていないというか。光が柔らかく入るだけじゃなく、そこに薄いカーテンがあることで、 人が動いたりとか、風が建物の中に入ってきた様子が、カーテンが動くことでわかる。
「自然を感じられるのが良いね」という話も聞きます。