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Object
Hair Salon Shisei - Tokyo, Japan
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Concept
吉田昌平建築設計事務所
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Photos
高栄智史
Starting Point
青山の骨董通りにあるヘアサロン。サロンの中央には、「フェイディング・ミラー」と呼ばれる、透明なガラスでできた3枚のユニークな鏡があり、透き通ったガラスがグラデーショナルに鏡面に変化する。おとぎ話にあるように鏡には「鏡の中の世界」に一瞬で入ってしまうという感覚を与える神秘さがあるが、実像と虚像がぼんやりと混じり合うこのミラーによって「現実の世界」と髪を整えて綺麗になる「鏡の中の世界」とが空間的にも体験的にもつながりを持たせ、サロンのスペースやそこで過ごす時間の全体が特別なものに感じられるようにした。その目的は、ゲストに特別な体験を提供し、サロンで過ごす時間が特別なものだと感じてもらうことだった。
Solution
空間全体に多層的な一体感を生み出すため、反射面と半透明面を組み合わせた特殊なミラーを使用。窓際のカーテン生地「SHADOW」と、サロン中央の間仕切りカーテンとして機能する「MANHATTAN」は、十分な透け感と遮蔽性を両立させるためにあえて選ばれた。サロンに掛かるそれら2つのファブリックは、共に内装の色調や、仕上げのテクスチャとその粒度とも調和して、プロダクトとしての存在感は持ちつつもサロンの全体性をより高める効果を作っている。