Starting Point
代官山にある、槇文彦氏が設計をしたヒルサイドテラス内に、芦沢啓治氏が新しいコンランショップを設計した。コンランショップのブランド感を維持しつつ、アジアと日本のプロダクトを中心に展開する世界でも初めてのコンセプトによるコンランショップとなった。回遊しながら設られた空間とプロダクトを発見するような体験が得られるようにと考え、お店の中を誰かの自宅を訪ねるような楽しさを感じられるよう、空間が一気に見渡せないように工夫されている。また通りからのショップの見え方やサインの見せ方など、ヒルサイドテラスと通りの関係を吟味して検討を重ねている。より良いストリートとしていくことなど、環境をデザインしていくことこそが、お店をデザインする時の芦沢啓治氏の信念でもある。

Solution
大きな吹き抜け空間に自然光が降り注ぐ、通りや中庭の緑とつながりを感じられる地上空間の一部に設けた、フィッティングスペースのための空間にカーテンが採用された。フィッティングルームとしての遮光性を配慮しつつ、インテリアに溶け込む質感・色が選ばれた。弧を描くカーテンレールに、上品なドレープは開閉時いずれにも程よく空間に馴染んでいる。

吸音カーテン